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MGLの新しいビジネスのかたち
在庫管理システムの
スピード提供

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Story # 02

ハワイ物流センター 在庫管理システム提供プロジェクト

Introduction

ハワイでの店舗配送システムに不安を抱えたお客様から、
急遽MGL独自のWMS(在庫管理システム)の提供を依頼される。
通常、倉庫運用とWMSを一緒に提供していたMGLにとって初の試みがスタート。
システム導入から安定稼働までを追った。

ココがポイントby 人事総務部
  • ・WMS(在庫管理システム)のみを提供する初めての案件
  • ・時差のある海外とのやりとり
  • ・現地スタッフとのコミュニケーション

Member

榎本 智之

IT推進部 イノベーション推進室 室長

桑村 美奈子

IT推進部 システム開発室

システムだけの提供に最初、戸惑いました

最初、話が来た時にはどう感じられました?

榎本:以前からお付き合いのあるお客様から、倉庫オペレーションは現地ハワイの倉庫会社が行うものの、WMSだけを提供してもらえないかと相談をいただきました。MGLはそれまで、倉庫オペレーションとWMSのセットでサービスを提供させて頂いているケースがほとんどでしたので、戸惑いがありました。

システムの提供だけだと大変なのでしょうか?

榎本:まずMGLはシステム会社ではないので、システムだけを提供して運用保守する体制というのがありませんでした。システムを正常に稼働させるには必ず運用保守がついてきます。あと、MGLのWMSはMGLの運用に合わせてフルスクラッチ(パッケージソフトではなくゼロから専用で作成)で作成しています。そのため、現地倉庫様が望む運用とシステムが必ずしもマッチしているとは限らないので、単純にシステムを渡して終わりではなく調整や改修・運用保守で専任が必要ではないか、と不安を残してのスタートでした。

国内では起こり得ないようなトラブル

プロジェクトが動き出してどのあたりが大変だったのでしょうか?

桑村:お客様・現地倉庫とはメールのやり取りのほかにWEB会議も行っていたのですが、基本的には英語でのコミュニケーションだった点が大変でした。MGLの倉庫ではないので、現地の方との連絡もお客様を通してとなり、スケジュールが厳しい中で、もどかしい点もありました。朝、起きると現地から問合せのメールが来ていて、という日々が続きましたね。

プリンタに問題があったんですよね?

桑村:いよいよハワイの倉庫が稼働する数日前に現地倉庫へ行き、用意していただいていたプリンタとパソコンを繋いで、荷札をプリントするセッティングを行いました。しかし、現地でなかなか荷札が出力されず、焦りました。日本にいた榎本さんやシステム担当者と連絡を取り、解決できたのが、本格稼働前日。一緒に出張していた海外営業部の担当者と喜びました。

榎本:その時はプリンタ内部のソフトのわずかなバージョン違いが原因でした。同じメーカ・機種でも海外で購入するものと、国内で購入するものとではモデルが若干違っていたりするので、実際に動かしてみないとわからないことがあり、そこが怖いですね。まして、今回は時間的にタイトでしたから。

桑村:でも、解決して間に合ってよかったです。荷札を手書きで書くかという瀬戸際でしたから。(笑)

トラブルを解決した現地でのコミュニケーション

実際に稼働してどうでしたか?

桑村:ある程度調整はしたと言っても、システムありきでの導入だったので、いざ稼働すると倉庫オペレーションと合わないこともありました。それでも、本格稼働までの数日間にトレーニング等を通じてコミュニケーションを取れていたおかげで、現地の倉庫側もこちらに理解を示していただけました。システムに倉庫オペレーションを合わせていただいたこともあり、大変助かりました。私も作成済みのマニュアルを修正するなどしましたね。稼働後、フォローが2カ月あまり続きました。

榎本:もともと動いていたシステムを入れたので、システム自体の問題はないだろうと思っていましたが、私は別案件があり現地で立ち会うことができなかったので、桑村に託したものの、ネットワークやハードのトラブルが気になっていました。ここはもう状況を見て経験値で判断、解決するしかないので。

桑村:そうですよ、入社2年目の初出張でドキドキでした。出なかった荷札が今度は逆にわーっと一気に出てきてしまうとか。でも、現地でうまく折り合いをつけることができ、ホッとしています。このような仕事はいいシステムであることも大事ですが、運用面の調整や人とのコミュニケーションがいかに重要であるかもわかり、いい経験になりました。

榎本:この案件を機にシステムだけの提供も増えてきているので、MGLにとって大きな契機になるプロジェクトでしたね。システム提供のお話しをいただけたのもMGLのシステムはもちろん、MGLの現場運用を評価いただけているからだと思っています。